創業以来ヘリオス酒造は「泡盛を世界の名酒へ」を目標に掲げ、
より深みのある、旨い酒づくりに取り組んできました。

 (主窯煙突)

泡盛の最大の特徴として「寝かせれば寝かせるほど旨い酒に育つ」という
クース(古酒)文化は沖縄の誇りでもあり、これからの夢でもあります。
つまり、理想のクースとは何か、
より深い味わいを楽しんでいただくためにはどうすればいいか。
泡盛メーカーとしての努力がそこにあるのです。

私たちヘリオス酒造が掲げるひとつの目標は
酒だけでなく器にもこだわってものづくりを行い、
酒を楽しまれる皆さんへ至福の時を提供するというものです。

泡盛の熟成方法は大きく分けて3通りあり、
ひとつはステンレスタンク、そして樫樽、甕となりますが、
それぞれ目標とする酒質に合わせて使い分けます。
ステンレスタンクは現在最も一般的な貯蔵容器ですが、
樫樽は琥珀色のクースとしておなじみの古酒「くら」の熟成に使用されます。

そして600年の歴史を持つ泡盛の、伝統的な熟成容器が甕です。

泡盛を寝かせる甕は、通常「荒焼(アラヤチ)」と呼ばれる
無釉の焼締め甕を用いますが、
ただ通常の甕に入れておけば熟成するというものでもありません。

もちろん素材としての酒質が問われ、
その土台として、器として甕の存在があるのです。

一般的に、長い年月をかけて甕に酒を寝かせておくことで、
荒焼の甕に含まれている鉄分、カルシウム、マンガン等の
土の成分が、熟成にとって欠かすことのできない
重要な役割を果たすといわれています。

それはつまり甕を焼く以前、
土選びから始まっているのです。

私たちヘリオス酒造は、平成15年12月、
沖縄本島南部の具志頭(ぐしかみ)村のヘリオスブルワリー内に
登り窯を完成させ、それを「主窯(ぬーしがま)」と名づけました。
「沖縄の土」にとことんこだわり抜き、
釉薬を一切使わない焼締め一本にこだわった窯です。

 

一切の妥協を省き、製土(土づくり)から成形、焼きとすべてにこだわった結果、
単に酒の器としてだけでなく、ひとつの工芸品としての価値をも
与えてやりたいような、珠玉の焼き物が窯出しごとに生まれ出ています。

 (登り窯)

どうぞこの機会に、ひとつ手にとってご覧いただき、
今宵のクースとともにお楽しみいただければ幸いです。


平成17年3月 主窯


copyright(c)2005 Nushi-Gama.
主窯トップへ戻る思い歴史作品陶工雑記ヘリオス酒造HOME通信販売